FTTPは、インドタミルナドゥ州政府が2017年より実施している学生の海外派遣プログラムで、同州の州立大学であるAnna UniversityとGovernment Engineering Colleges of Tamil Naduの成績トップ100名の学生を世界各国へ約2週間派遣する教育事業である。これまでに日本、台湾、マレーシア、オーストリア、スペイン、ドイツに派遣されており、この中で日本は唯一2年連続で受入れ国として選定されている。本学は、2017年に派遣学生24名、引率教員2名、2018年に派遣学生25名、引率教員2名をそれぞれ約3週間受入れた。受入れプログラムでは、本学教員によるレクチャー、研究室見学、地域の企業訪問、横浜市の環境インフラ施設見学、公的機関の訪問、日本で活躍するインド人による講義、横浜・神奈川近郊の文化エクスカーション、日本人学生との交流を目的としたポスターセッションなどを企画・実施した。これらの活動により、本学の教育・研究の紹介と共に、日本の産業、インフラ、文化の魅力を伝えることができ、また将来的に日本との交流の発展に資する内容としてタミルナドゥ州の関係機関を始め関係者から高い評価が得られている。プログラム参加学生へのアンケートでは、日本における教育・研究の期待や大学院進学における課題などの把握を行っており、これらの経験を生かして優秀な留学生の受入れの戦略的な検討を行っている。
Anna UniversityとGovernment Engineering Colleges of Tamil Naduで成績の選抜された学生25名の学生(男子7名、女子18名)と引率教員(Dr.N.Narmadhai, Government Engineering College, Dr.V.Sivakumar, Anna University)が、2018年6月17日~7月3日の17日間、本学に滞在した。プログラムでは、本学教員11名による講義、本学で学ぶインド人留学生、インド人研究者、横浜で働くインド人エンジニアによる講義、Dr.Suda Aruna Rohraによる特別講演、大学の研究室・研究施設の見学、学生交流のためのポスターセッション、企業/研究所訪問(CorrsTek, 花王小田原工場、塩事業センター海水総合研究所、JAMSTEC)、文化エクスカーション(横浜、東京、鎌倉、箱根)、インド大使館の表敬訪問などを実施した。
Anna UniversityとGovernment Engineering Colleges of Tamil Naduで成績の選抜された学生24名の学生(男子7名、女子17名)と引率教員(Dr.Padma Valsalal, Dr.M.Arivanandhan, Anna University)が、2017年7月12日~7月27日の17日間、本学に滞在した。プログラムでは、本学教員15名による講義、本学で学ぶインド人留学生、インド人研究者、横浜で働くインド人エンジニアによる講義、Prof. Stefan Wolf, Dr.Suda Aruna Rohraによる特別講演、オープンラボラトリによる研究室・研究施設の見学、学生交流のためのポスターセッション、企業/研究所訪問(日清オイリオJAMSTEC, 千代田化工、西谷浄水場、北部汚泥再生センター)、文化エクスカーション(川崎、横浜、東京、鎌倉、箱根)、インド大使館の表敬訪問などを実施した。